日本製鉄が、子どもたちに鉄の魅力を伝えるため、人気学習ドリル「うんこドリル」とコラボした冊子『鉄と地球』を発行しました。「うんこ」と「鉄」の共通点を切り口に、楽しく学べる内容となっています。
『鉄と地球 』 日本製鉄 X「うんこドリル」のコラボ
冊子『鉄と地球』は、日本製鉄と文響社の人気学習シリーズ「うんこドリル」が共同制作した、小学生向けの教育冊子です。
「日本一楽しい鉄ドリル」として、鉄の重要性やリサイクル、地球環境との関わりをユーモアを交えて学べる内容となっています。
2025年7月より全国の小学校や製鉄所見学の際に配布される予定で、日本製鉄の公式サイトでもPDF版が閲覧が可能です 。
冊子『鉄と地球』の概要
タイトル: 『鉄と地球』
対 象: 小学生(特に中学年を想定)
形 式: 全5問のクイズ形式で展開
内 容: 鉄の重要性や環境との関わりを楽しく学べる内容
この冊子は、子どもたちが「鉄」と「うんこ」という一見異なるものの共通点を通じて、鉄の役割や環境への影響について興味を持ち、学ぶきっかけを提供することを目的としています。「うんこ先生」のユーモラスなアプローチで、難しい内容も親しみやすく解説されています 。
閲覧・入手方法
冊子の配布:全国の小学校へ配布予定。希望する学校は、文響社からの案内に従って申し込みが必要です(申し込みは小学校の先生からのみ受け付け)
『鉄と地球』は、子どもたちが楽しみながら鉄の重要性や環境との関わりについて学べる、ユニークで教育的な冊子です。学校や家庭での学習にぜひご活用ください。
関連リンク
日本製鉄 公式サイト(刊行物一覧):冊子のPDF閲覧はこちらから可能です。
うんこ学園 教育支援ページ:教育関係者向けの情報や申し込み方法が掲載されています。
「鉄のリサイクルと重要性」
冊子では、うんこ先生が「鉄人うんこ先生」となり、うんこいぬ・うんこねこたちに鉄について教えるストーリーが展開されます。
全5問のクイズを通じて、鉄の製造プロセスやリサイクルの重要性、環境への配慮などを学ぶことができます 。
主なテーマ:
🔵鉄の歴史と人類の暮らしへの貢献
🔵鉄のリサイクル性と持続可能性
🔵鉄が生物にとって必要な栄養素であること
🔵製鉄の工程(高炉や転炉の仕組みなど)
🔵海洋への鉄分供給による「ブルーカーボン」への貢献
「鉄の進化」
次世代の鉄素材と技術革新
近年では、ナノテクノロジーを活用した新たな素材の開発も進められています。従来の鉄よりも軽くて強い「高強度高延性薄鋼板」や、サビに強い特殊合金などの技術革新により、鉄はさらなる進化を遂げています。
冊子では、スクラップ鉄を主な原料とし、電気を利用して鉄を溶かし再生する「電気炉製鋼法(電炉法)」について解説しています。
この方法は、鉄鉱石から製鉄する高炉法に比べ、製造に必要なエネルギーが少なく、二酸化炭素の排出量を約4分の1に抑えることができます。
また、スクラップ鉄を利用することで資源循環を実現できるため、鉄鋼メーカーでは脱炭素化と地球環境保護を目指し、電炉の活用が拡大しています 。
鉄のリサイクル技術である「電気炉製鋼法(電炉法)」や、電炉で使用される「黒鉛電極」の役割について、クイズ形式で楽しく学べる内容となっています 。
「鉄のリサイクル」
何度でも何にでも生まれ変われる鉄
鉄はリサイクルで何度もまた新しい鉄製品に生まれ変われる、環境にもやさしい、すぐれた物質で、日本がつくる鉄の品質は世界最高レベル!
鉄のリサイクルと環境への貢献
鉄の循環利用を広げることで、環境負荷を低減する取り組みも進んでいます。
鉄は何度でも再利用できる素材であり、廃棄された自動車や建築資材から回収された鉄スクラップは、新たな製品として生まれ変わることが可能です。
現在、世界の鉄の約3割は鉄スクラップ(リサイクル材)から作られており、鉄の循環利用が進むことでCO2排出量の削減や資源の有効活用が実現されています。
また、電気炉を使用したリサイクル製鉄は、従来の高炉を用いた製鉄よりも二酸化炭素の排出量を抑えられるため、環境負荷の低減に貢献しています。
まとめ
この冊子は、環境教育や理科・社会科の授業、自由研究の資料としても活用できます。
子どもたちが楽しみながら鉄の重要性や環境問題について学べる貴重な教材です。
うんこドリルの多彩なコラボレーション事例
「うんこドリル」は、これまでにもさまざまな企業や官公庁とコラボレーションし、子どもたちに重要な知識を楽しく伝える取り組みを行ってきました。例えば、林野庁や国土交通省・河川財団と連携し、森林保全や川の安全について学ぶ教材を制作しています 。
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